眼科で手術台って使われているの?

治療用機器

みなさんは「眼科」にどんなイメージを持っていますか。
「視力検査をする」「眼鏡やコンタクトの処方箋をもらう」といったものが一般的なイメージでしょう。それに加えて、目に疾患がある人にとっては定期検診をし、薬をもらいに行く場所になるでしょう。これらが眼科に対して思い浮かぶイメージになると思います。ですから、「手術をする」イメージは湧きにくいかもしれません。しかし当然ながら眼科でも手術は行われています。
そこで今回は、眼科で行われる手術にまつわる話をしていきます。

【どんな理由で手術をするの?】

眼科の手術は目的と必要性から捉えることができます。
目的の面からみた場合、「視力の回復」と「現状の視力の維持」の二つに手術の目的に分かれます。
例えば、角膜移植や白内障の手術、斜視の手術が「視力の回復」にあたります。
「現状の視力の維持」の例としては開放隅角膜手術や糖尿病網膜症のレーザー凝固などがあります。また、加齢黄斑変性症のレーザー治療のように両方の目的を持った手術もあります。
加えて治療法が手術以外にないケース。例えば、閉塞隅角膜緑内障、網膜剥離・裂孔、斜視などが手術でないと治療できない病気になります。
手術以外に治療法がある、または自然治癒するかもしれないが程度によっては手術がいる場合は、白内障や加齢黄斑変性症、ものもらいなどがあります。

このように眼科でも目的と必要性からさまざまな目の病気に対して手術が行われていることが分かったと思います。

【手術台もいろいろ】

眼科でも手術が行われていることが分かったとしても、どんな風に手術をしているかもまたイメージしづらいと思います。
眼科手術の多くは患者に局所麻酔をしてから行います。では、その患者はどんな体勢で手術を受けていると思いますか。ここではその体勢をイメージしやすいように眼科の手術で使われる手術台を紹介します。
一つ目は、まさに「手術台」といったタイプのものです。
医療ドラマで患者が仰向けになって寝かされている台といえば分かりやすいでしょう。眼科のものだと頭を載せる部分があります。そして、その部分が上下に動いたり、角度をつけたりすることができる製品があります。
二つ目は歯科で使われているような、患者が座る椅子に似たタイプになります。
歯科で使われているものと同じように背もたれ部分と足があたっている部分が可動し、患者を仰向けにできます。こちらも頭を載せている部分が動き、首の長さに合わせて調節できます、また手術による横揺れを抑える作りにもなっています。メーカーによっては、カラーバリエーションが豊富にあり、病院のイメージに合わせた色を選べるでしょう。

今回、紹介したこれらの手術台は一例になりますので、気になった方は医療機器メーカーの製品カタログなどに目を通してみることをおすすめします。

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