知っておこう、血圧計の種類に応じた測定方法

生体現象測定記録・監視用機器

定期的に病院に通っている人はご存知かと思いますが、血圧計の測定値は1日の内でも変化するものです。緊張状態にある人の場合には、正確な測定ができなくなります。では、血圧計の種類によって異なる測定方法を確認してみましょう。

血圧計の種類に応じた測定方法

血圧計の分類には、アネロイド式血圧計や電子血圧計、水銀式の血圧計がありますが、水銀式の場合は、安全と環境に配慮して製造中止が決まっています。他にも、聴診器による測定のコロトコフ法や血管の振動で計測するオシロメトリック法などがあります。

今回紹介するのは、形状による種類の分け方で、「上腕式」と「手首式」の2つの測定方法について紹介します。

1.上腕式血圧計
腕帯を巻き付けるタイプとアームイン式の自動で測定できる血圧計があります。

〇カフ式タイプ
腕帯(カフまたはマンシェット)を巻き付ける場合には、加圧するゴム袋の位置が、上腕の内側に位置を取り、上腕動脈を覆うようにしてカフを巻いていきます。カフの下側部分は、肘の関節から2~3cm上の方にくるように、聴診器をあてる隙間を開けておきます。

カフの中心は、心臓の高さに合わせます。腕の力を抜いて掌を上に向けた状態で、測定します。椅子に座って測定する場合は、姿勢を伸ばした状態で測定します。

〇上腕式全自動タイプ
筒形になっている自動式のタイプで、腕を通す事により正しい姿勢が取りやすい形になっており、誰でも簡単に正しく扱う事ができます。腕帯は自動で腕の太さに合わせる事ができる為、正確な測定が可能になります。

2.手首式血圧計
携帯や持ち運びに便利になっていて、カフを巻く位置が手首になる事が違うところでしょう。手首から1~1.5cm程度離してから、カフを巻き付けます。正確に測る為には、手首を心臓の位置に合わせる必要があります。

最近の血圧計には、正しく測定する為のガイド機能が付いている商品もあるので、折角購入するのであれば、検討してみてはいかがでしょうか。カフの巻き方の強さも表示してくれるので便利です。

血圧測定で注意する事

測定する場合に気を付けたいポイントについて確認しましょう。血圧の変化は、1日の間でも変化を伴う場合があります。病院で測定する血圧は、普段より高くなることがあり、それは、興奮した時や緊張した時に起こる事です。血圧測定をする場合には、10分程度落ち着いた状態になってから測定する方がのぞましいです。

1.静かに落ち着ける場所
騒音や振動に邪魔されないように、精神も落ち着ける場所を選びます。寒さによって変化する場合を避けて、20度くらいの室温を保ちましょう。

2.リラックスした状態
安静にする事が大事です。横になるや深呼吸するなど、リラックスした状態で測定します。心配事やイライラしている場合には、できるだけ気分転換を図る事で安静を保ちます。運動や飲酒・喫煙は血圧に影響が出るので避けましょう。寝不足も影響を受けるので注意しましょう。

3.毎日おなじ時間の測定
朝と晩の2回、毎日おなじ時間に測定する事で、健康管理と規則正しい生活につながります。決まった時間に計測する事で、通常とは異なる違いを発見する事ができます。

まとめ

血圧計の種類に応じた測定方法を紹介しました。技術の進歩により、最近の血圧計による測定値は、ミスが少なくなっています。ガイド付きのサポートが付いているので、機種によっては、自動で全て誘導してくれるので、安心して正しく測定する事ができます。

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