日本医用光学機器工業会とは?3種類の部会ごとの役割について簡単に紹介

診断用機器

「日本医用光学機器工業会(JMOIA)」とは、医用光学機器を製造・輸入・販売する業者が集まって、親睦を図りつつ協力し合い業界の諸問題へ対応する団体です。

上部団体と連携しながら医療機器業界共通の内外問題への対応を行い、関係官庁との繋がりを密にしつつ業界発展への寄与や社会福祉への貢献を目的とした活動を行う任意団体でもあります。

1984年4月に、厚生労働省・経済産業省・工業技術院の後援を得て設立された団体ですが、その日本医用光学機器工業会について、3種類の部会ごとの役割もあわせて簡単に紹介していきます。

 

日本医用光学機器工業会の3種類の部会の役割

日本医用光学機器工業会には、次の3つの種類の部会が存在します。

・内視鏡部会

・医科機器部会

・眼鏡部会

構成会員の取扱品目に応じて、すべての会員が一つ以上の部会に所属し、部会ごとに自主的な活動を行っています。

それぞれの部会について簡単に紹介していきます。

 

内視鏡部会

日本医用光学機器工業会のうち内視鏡部会では、部会参加企業共通の利益のために国内外の医療機器に関連する行政・規制情報を入手し、情報共有や確認・討議などを行っています。

医療機器業界の動向の把握において、日本医療機器産業連合会の委員会などに代表企業が参加し、得た情報を内視鏡部会で共有しつつ課題に関する検討や提言などを実施します。

内視鏡の診療報酬の検討を行う診療報酬対応専門委員会を設置している部会でもあります。

 

医科機器部会

日本医用光学機器工業会のうち医科機器部会は、眼科向け医療機器をメインとして、内視鏡を除く光学医療機器の製造・販売を行う企業で構成されています。

主な活動として、以下の2つが挙げられます。

・日本医療機器産業連合会との連携

・日本眼科医療機器協会との連携と会員間の情報共有

薬事法改正など、医療機器に関する規制に変更があったとき、医機連・眼医機協と連携しつつ情報共有し、対応の検討や要望・意見の取りまとめを行います。

 

眼鏡部会

日本医用光学機器工業会のうち眼鏡部会では、一般ユーザーに近い製品を取り扱っています。

たとえば近視レンズ・遠視用レンズ・遠近両用レンズなど眼鏡レンズや、眼鏡レンズの度数を測る測定器、眼鏡レンズをメガネ形状へと加工する加工機なども含まれます。

「PL」と「環境」という2つのワーキンググループが設置されており、眼鏡店・眼科医・一般ユーザーに対する啓発情報のまとめや印刷物発行などを担当しています。

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