家庭で血圧を測りたいときの血圧測定器の選び方とは?

生体現象測定記録・監視用機器

「血圧」とは、心臓から送り出される血液の流れが血管の内側を押す圧力のことです。

心臓が収縮するときの血圧を「最高血圧」といい、心臓が拡張するときの血圧は「最低血圧」といいますが、最高血圧と最低血圧の2つの数値で示され診断や生体情報として扱われます。

血圧を測るときには、従来までであれば病院などで医師や看護師が測定していました。

しかし診察室で測定すると、緊張により血圧数値が高くなることや、反対に診察室で測ったときだけ低い値が出ることもあり、1日を通じた血圧変動に注目した診察が行われるようになっています。

脳卒中と関連が深い早朝高血圧は、家庭で日常生活において計測することが重要といえます。

そこで、家庭で血圧を測りたいとき、血圧測定器はどのように選べばよいのか解説します。

家庭用の電子血圧計の種類

家庭で血圧を測定するときに用いられるのが「電子血圧計」です。

代表的な計測法は、

①カフ(腕帯)を上腕などに巻き付ける

②カフ内部の圧を上昇させる

③減圧間のカフ圧と血圧の大小関係に応じた動脈の脈動を捉える

④最高血圧と最低血圧を算出する

という方法です。

その結果が脈拍数とともに表示されるという仕組みとなっています。

電子血圧計には、

・腕帯を上腕に巻き付けるタイプの「上腕式」

・腕帯を手首に巻き付ける「手首式」

に分けることができます。

上腕式の場合、本体と一体化され腕に腕帯部を入れる全自動タイプもあれば、小型化されて腕帯を上腕に巻き付けるタイプなどがあります。

電子血圧計にはメモリ機能など自己測定と自己管理に適している機能性能が備わっているため、家庭用として用いりやすいことが特徴です。

ただし自己測定による測定値で判断せず、病院を受診したときには医師に家庭で測定した血圧値を提示し、診断に供することが重要といえるでしょう。

血圧測定器の選び方

自動血圧計は家電販売店や薬局などで購入できますが、一般的には上腕に巻く「上腕式」がよいとされています。

「手首式」の場合、上着を脱がずに測定できることや、持ち運びに便利であることがメリットですが、正確に血圧を測定するためにも正しい位置にカフを適切な強さで巻くことが重要となります。

スイッチ操作がしやすく、表示された数字が読みやすいのは腕などに巻くタイプといえますが、重視する部分や実際に操作して使いやすいものを選んだほうがよいといえます。

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