内出血も…電子血圧計では腕が痛くなる?

診断用機器

健康志向の高まりから、電子血圧計を使用して家庭で血圧管理をする方が増えてきました。
自治体によっては電子血圧計の購入にあたって金額の半分を補助してくれる場合もあります。
電子血圧計の種類もさまざまな機種が発売されており、簡単な操作で誰でも測定することが可能となりました。

○血圧を測定するとき腕が痛い!
電子血圧計は手首にカフを巻きつけるタイプと腕(上腕)にカフ(マンシェット)を巻きつけるタイプの2種類が主流です。
より正確に測定するには腕(上腕)で測定するタイプが推奨されており、家庭においてもこのタイプを使用される方が多いでしょう。
電子血圧計による血圧測定はマンシェットを腕に巻きつけ、電子血圧計の測定ボタンを押せば測定が始まります。
マンシェットに空気が送り込まれて徐々に圧が掛かり、ある程度圧が掛かると今度は徐々に空気が抜けて圧が下がっていきます。
そのまま測定終了となることがほとんどですが、うまく血圧が測れないときには最初よりも圧でもう一度加圧され、さらに強く締め付けられます。
激しい痛みと共に内出血をきたしてしまう場合もあります。

○マンシェットが強く締めつけられる原因は? 
マンシェットに加わる圧は電子血圧計が最高血圧を予測(最初に設定されている)して空気が送気されます。
この数値よりも血圧が高い場合にはさらに大きい圧にて再測定されます。
血圧が高い原因は様々にあります。
元々、血圧が高い場合や精神状態、気温によるものがほとんどですが、締め付けによる痛みが原因となっていることも否定はできません。

○内出血ができやすい要因とは?
マンシェットの締め付けによりすべての人に内出血が起こるわけではありません。
内出血が起こりやすい原因は以下の要因が考えられます。

・加齢
血管を保護しているコラーゲンや皮下脂肪が少なくなるため、少しの圧で血管が傷つきやすくなります。

・薬剤
ワーファリンやアスピリンなどの薬剤を服用されている人は内出血を起こしやすくなります。

・乾燥
皮膚が乾燥していると内出血が起こりやすくなります。

○強い締め付けを回避するための血圧測定方法
マンシェットの締め付けによる内出血をできるだけ避ける必要があります。
電子血圧計には圧を予め設定できる「圧力設定機能」を搭載した血圧計があります。
これなら低めに圧力を設定しておき、エラーがでれば圧力の段階をひとつ上げて測定すれば急激な圧の上昇を避けることができます。
それでも解決しない場合には専門機関にてコロトコフ法での測定を行ってもらいましょう。

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