医療用CT装置の構造と産業用CT装置との違い

診断用機器

【はじめに】
みなさんは「CT装置」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか。おそらく「体の中を見る装置」「X線のようなもの」といったイメージが浮かぶでしょう。
これは決して間違いではありません。
ただ医療機器以外をイメージするのは難しいのではないでしょうか。
実際、CT装置を開発・発展させてきたのは医療の分野です。ですが、CT装置は産業の場でも活躍をしています。
そこで今回はCT装置の医療用と産業用の違いの簡単な説明と医療用CT装置の構造について話をしていきます。

【医療用だけじゃない!】

先に述べましたが、CT装置には医療用と産業用があります。CT装置が産業に使われるようになったのは日本国内では2000年前後と言われています。意外と年数が経っていることに驚きを感じますね。
産業用CTの目的としては、製品を破壊することなくその内部を検査できる利点を生かし、金属製品の内部欠陥の観察や小さな部品の形状確認などがあります。
医療用と産業用はスキャンする方法が異なり、医療用は主にヘリカル式で産業用はコンビーム式になっています。
また、価格に関しては医療用の方が高めになっているようです。

【仕組みはこんな感じ】

医療用と産業用の仕組みは基本的には同じになります。
では、その仕組みについて簡単に説明しておきます。
CT装置にはX線を発生させるX線管があります。その発生したX線が対象物に当たり透過します。そして透過したX線を検出器が感知し、透過画像が作成されます。これが大まかな仕組みとなっています。
産業用では対象物が回転するのに対し、医療用ではX線管と検出器が人の周りを回ります。

【医療用CT装置構造】

医療用と産業用のCT装置の仕組みが分かったところで、医療用CT装置の構造について紹介しておきます。
医療用CT装置は人が寝る部分とドーナツ状になったX線管と検出器が組み込まれている部分、そして操作をするコンピューター部分で成り立っています。それぞれ、順にクレードル、ガントリ、コンソールと呼びます。
これらによってレントゲン写真では読み取れないものを見つけ出します。

【まとめ】

医療用と産業用のCT装置の違いについて話してきましたが、いがかでしたか。
医療と産業では利用の目的が違って見えますが、物体の内部を観察するという部分では同じになります。ですから、医療から始まったCT装置が産業の分野で思いもよらない進化を遂げ、医療の分野に役立つことも十分あり得るでしょう。

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